森 立志堂

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ネックレスについているスライド金具について。

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今ネックレスのチェーンには、短くしたり、長くしたりできる

スライド金具がついているタイプが多くなっているのは、ご存知ですか?

とても便利な道具で、長くして、タートルネックのお洋服の上から

ネックレスをしたり、首周りは、人によって様々な長さですので

その方の首周りにあわせてプリンセスサイズ

(ネックレスや首が一番きれいに見えるサイズ)

に自由に調整することができます。



昔は、アジャスター管と言ってネックレスの端っこに

小さな丸い輪がついていて、そこで、首が細い方は、引き輪を

アジャスター管に通して使うことで調整していました。

しかし、このスライドができたことにより、

簡単にすっと調整することができて

小さい発明ですが、とても便利なネックレスになりました。




この便利さを開発したのは、日本人です。

細やかなところまで気配りの行く発明者がどんな方にでも

ネックレスと首周りをきれいに見せられるようにと開発されました。




今では、ネックレス単体、ペントップのついていない

プラチナやK18のネックレスには、

ほとんどつけられています。




しかし、このスライド金具は、中にシリコンのゴムが入っており、

シリコンのゴムなので、長年使用すると、ネックレスを止める力が弱くなり、

しっかりと、止めることができなくなってきます。




そんな時は、スライド金具の修理が必要になるのですが、

スライド金具の中身のゴムだけ交換するということはできず、

スライド金具丸ごと交換となります。

交換することでネックレスのチェーンを固く止めることができ、

長年にわたって使用することができます。




立志堂では、スライド金具の交換も修理として承っております。




実は、このスライド金具は、とても、有能な発明で

宝石商の王と呼ばれるブランドがスライド金具を取り入れようと

発明者にコンタクトをとったことがあるそうです。

しかし、すべてフランス語で送られてくる、細かな契約や

使用条件を翻訳しながら読むことが困難であり、

そのブランドで使われるまでには、至らなかった過去があります。



ヨーロッパの有名ブランドにも認められた。

日本の発明であるという証拠ですね。



ぜひ、スライド金具が緩くなったり、壊れてしまったら

店頭へいらしてください。



また大いに活用できるネックレスに修理させていただきます。


 
2019年12月10日 17:05