森 立志堂

宝石・時計・眼鏡・金売買       

人は見方が10割。

1212333
「人は、見た目が9割」という本が流行ったのは、もう10年以上前のことだと思いますが、

とある飲み会でお坊さんと一緒になることがあり、


「人は見た目が9割っていうけどあれは嘘だからね

人は見た目が10割だから」


と言われ、なんとなく、納得がいきませんでした。




見た目は重要だと思います。例えば、あの子は顔がいいからモテるなんて言うのは、

子どものころザラにいたのではないでしょうか?

顔の良さとは、何を指して言うのかわかりませんが、顔がきれいや、身体の線がきれい

というのは、人を見る上で目が行ってしまうことだと思います。




イケメンなる言葉が生まれているのも、まさにその最たるもので、

イケメン探しをされている女性の方も多くいらっしゃいます。


ある結婚式の二次会でお隣に座った女性に、何気なく話しかけたら、

手のひらをこちらに見せストップ!!と意思表示をされて、

「私は、イケメンとしか話しませんから」と言われたこともあるくらい。

見た目の良さというのは、ある人にとっては、最重要事項なのだと思います。

その人からするとイケメンに分類されないと話すことも時間の無駄だとか……。




人を見た目で判断すると、見た目って生まれた時からある程度決まっているので、

良いとされる見た目と悪いとされる見た目が生まれた時に決まっているという

不平等にさらされてしまうことになります。


出来ることなら平等でいたいと思う人間の願望が、「人は見た目じゃないよ」

という言葉に表されているのだと思います。


しかし、最近思うことは、

人は、見た目が9割なのではなく、もしくは、10割でもない。



「人は、見方が10割」



なのではないかと思うのです。



どのように見られているかではなく、世界や他者を自分がどのように見ているか

のほうが重要なのだと思いました。その時の見方で

他人がとっても悪くて欠点だらけの人のような見方もできますし、

世界中の人が自分の敵なのだと思うこともありますし、

視点を変えれば、その他人のおかげで自分の良いところに気付けたり、

お日様がポカポカしているだけで幸せを感じられたりもするのです。


なので、どう見るのか。

「 人は、見方が10割 」

なのだと思います。


宝石も実は、同じことが言えます。




地下で何億年もの歳月を経て生まれた宝石ですが、

宝石鑑定に出されれば、インクルージョンがあるとか、カットがよくないとか、

「色」がとか、ヒビがとか、欠点探しをされます。

宝石こそ見た目10割ですが、欠点のない宝石など「稀」です。

しかし、どんな宝石でもよいところがあり、

欠点を補うに余りある魅力を宝石たちは持っている。という視点から見るのは

誰でもない自分なのです。見方が10割なのでしょう。


お手元に宝石がございましたら、まじまじと見てあげてください。

必要でしたらルーペも一緒に使ってあげてください。

そして、良いところを見て、あぁこの宝石をお迎えしてよかったと思っていただければ幸いです。


夫婦やお互いのパートナーでも「見方」ひとつ変えるだけで良くも悪くもなりますが、

長くなるのでこれまでにしましょう。


 
2020年04月17日 17:34