森 立志堂

宝石・時計・眼鏡・金売買       

変わらないものがあるとすれば・・・。

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いつも、森立志堂をご利用ありがとうございます。

良く晴れた日が続くゴールデンウィークですが、

STAY HOME週間ということで

自宅にいらっしゃる方も多いと思います。




続く休校により、学校のはじまりを9月にしようという働きが

あるようで、はじまりが9月になったら、メリット、デメリットがあるようですが、

現時点では、深く考えてはおりません。ただ、桜の開花とともに

入学式が行われることになれている私たちは、あの素晴らしい景色の中で

新しい人生をスタートさせることのできる風情がなくなってしまうのは、

美しい日本の情緒が失われていくようで寂しく思ったりするくらいでしょうか。



日本語には、情緒が見え隠れする独自の言い回しがあります。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」

という言葉は、その情緒をうまく捕まえた言葉であり、

現代まで、受け継がれてきた文章です。




女性の美しさを「花」に例えた優れた格言であると思います。

広い意味で、女性の美しい仕草や話し方など、

女性の魅力が輝く所作において「美しさ」を感じた時に使われています。


「まるで、女性の美しい立ち振る舞いは、芍薬のようであり、
ふわり、その優雅に座っている姿勢は、牡丹のようであり、
流れるように歩く姿は、風に揺れる百合のよう。」


「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」は

「美しい女性のこと」「女性の美しさを表現する言葉」として使われています。



9月入学で失われる桜の開花とともにする人生のスタートや

「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」に代表される女性への美しさ



このような常識も現代では、変わっていくことになるのかもしれません。

止まらないグローバル化は、学校をも変えようとしているし、

女性へのというジェンダー的見方は、現代では、好ましくないという考えもあります。



きっと、変わらないものがあるとすれば

みんな変わっていくということだけなんだと思ったりします。


常識は、いずれ変わっていく、受け入れて生きていくのが人間なのかなと

考えたり・・・・・・。


いずれは、みんな変わっていくものだとしても、

宝石は、人間よりも寿命が長く、ほぼ半永久にその美しさは、不変です。

もし、その宝石の魅力に変化があるときは、宝石が変わったのではない、

その宝石を、見る人の気持ちや見方が変わったときなのだと思います。


美しい宝石は、見る人に活力を与え、生きる希望を生み出します。

人間は、きれいなものを見たいという欲求が、性に含まれた生き物だからです。

その欲求が満たされたときに、充実感を得て高揚し、一瞬だとしても、

社会の出来事から完全にはなれて心がかるくなるのだと思います。

宝石は、無限のエネルギー源をわけてくれます。



ご自宅にある、宝石を眺めてみてください。

手に入れたあの頃のままの大きさで、色であなたを待っていると思います。

もし、少しでも濁っていたら、クリーニングにいらっしゃってください。


変わらないものがあるとすればの答えのひとつが、

そこにあるはずです。



 
2020年04月30日 15:53