森 立志堂

宝石・時計・眼鏡・金売買       

宝石のことを載せた本が増えていますので2冊ご紹介。

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いつも森立志堂をご利用ありがとうございます。

少し肌寒くなってきましたね。きちんと上着を着て

体温調節をしっかりして体調を管理したいですね。



最近宝石を鉱物と扱って特集する本が増えてきているように思います。



子どもが借りてきていたのが

「小学館の図鑑 NEO 岩石・鉱物・化石」です。

かなり内容的にも幅広く網羅してあり、わかりやすくカラーの

写真が載っていました。

これさえあれば、宝石販売員の一通りの知識が得られるのではないかと

思いました。

小学館から発刊している図鑑ですから、子供向けのようですが、

小学校低学年では、内容を理解するのは難しく、

小学校高学年から上の年代向けの印象を持ちました。

変に小難しい専門書を読むより圧倒的にわかりやすく

読みやすい為、幅広く知識を得る入門書として

最適な本だと思います。



自分もなんとなくほしくなった本もご紹介します。

実際に買ってお店に置いてあります。


「石の辞典」 矢作ちはる 内田有美

です。なぜこの本を購入しようかと思ったかというと

本の内容自体は、基礎的なものですし、エピソードももう少し

深みがあればうれしかったなと思うのですが、

本としてのたたずまいが美しいからです。

内田有美さんのイラストは、写真では味わえないぬくもりを感じさせる

秀逸な鉱物のイラストが本をめくればたくさん載っていてこのイラストを

見るだけでも、自分の手に入れるだけでも十分その価値があると感じました。

本のサイズも手のひらサイズで持ち運びしやすく、

インテリアとしてもかわいらしい魅力が詰まっています。

石のことに興味があり、宝石、鉱石が好きになってきた方にとっては、

とても良い本としてお勧めできます。



昔の宝石の本といえば日本の宝石第一人者諏訪 恭一さんが書かれたものが

ほとんどで、私も昔はかなり勉強のためにと拝読させていただきました。

(このブログで諏訪さんに触れることもおこがましいかと思っていますが…)


その頃から比べれば、小学生向けに書かれた図鑑から

大人のどちらかといえば女子が持っていて女子力が上がる本まで

宝石・鉱物を紹介する本は、多岐にわたるようになりました。


昔と比べると情報化社会なので宝石というマイナーな情報でも

手に入りやすくなっているということもあると思います。

もう一つ、個人の自由を与えられて皆一様に同じことをしなくてもいいのだという

価値観が、少数派の趣味、文化に特化することを許しているからではないかと考えます。


半貴石の価値や認知も高まり、宝石屋さんは、昔の宝石だけを扱っていれば良い。

という時代もとうに過ぎています。宝石として価値が高いというよりも

純粋にきれいなもの、きれいな石がある。という視点で

この宝石業界がとても注目されていることの証明として

本の種類の豊富さがあげられます。


今回ご紹介させていただいたのは、

「小学館の図鑑 NEO 岩石・鉱物・化石」、

これを作り上げるまでに多大なる努力をして作ったと思われる熱量と

「石の辞典」では、ただの石の解説書ではなく、ファッションとして

本を昇華された、文章の簡潔さとイラストに注目してみました。

ぜひ手に取って少しでもお読みください。

すっと宝石のことが身体に入ってきますよ。


 
2019年10月27日 17:34