婚約指輪に人工ダイヤモンド?!
以下抜粋
彼からプロポーズされた際、婚約指輪を渡されたそうなのですが、
指輪についていた石は人工ダイヤモンドだったといいます。
普通は婚約指輪に人工ダイヤモンドの指輪は選ばないのではないか、
自分は彼にとってその程度のものなのかと悩んでいるようで、
婚約指輪に人工ダイヤモンドというのはアリなのかどうかと問いかけています。…
賛否両論あるようですが、
『経済力にもよる』『お金がないならしょうがない』という意見も
少なくありませんでした。…
一方で、次のような意見も。
『その男性、人工ダイヤモンドがなんだかわかんないんじゃない?』
女性からすれば、「ダイヤと人工ダイヤモンドはまったくの別物!」という感覚が
当たり前のようにあるものですが、確かに男性にしてみたら、
「見た目は一緒に見えるけど、何が違うの?」と感じるかもしれません。
試しに、20代と40代の男性に「ダイヤじゃなくて人工ダイヤモンドの婚約指輪ってアリですか?」 と
聞いてみたところ、両者からは「人工ダイヤモンドって何ですか?」 という返答が……!
やはり、人工ダイヤモンドというものの存在自体を知らない男性が少なくないようです。
人工ダイヤモンドの婚約指輪なんかイヤ!という女性は、
念のため、日頃から男性に「ダイヤと人工ダイヤモンドの違い」を
教えておいたほうが良さそうですね……。
女性陣からは、「神経を疑う」といったような声が出ているようです。
宝石を扱う同業者からは、「こんなことをする人は、モテないだろうな」なんて声も
上がってきました。
個人的には、
婚約指輪として、人工ダイヤモンドを入った指輪を店舗側が販売するのか?
という疑問が湧いて出てきました。
宝石の観点で言えば、やはり天然のものでこそ「宝石」という呼び名がつくのであって、
人工の宝石を売っている店舗が宝石店と名乗っても良いものかどうかと思います。
しかし、安価で、宝石に近い輝きをという理由でキュービックジルコニアを置いてある店舗も
数多くあります。これがファッションのネックレスやリングなどだったらよいのですが、
一生に一度の婚約指輪となれば、偽物と定義されるものをプレゼントするというのは、
相手に対して失礼であり、「本物」と称される、天然の宝石をプレゼントするのが
相手への想いを伝えるのには適しているのだと思います。
人工ダイヤモンドは、近年宝石業界では、どう取り扱うのかまだ、評価が定まっていないように思います。
ティファニーは、ティファニーで扱うダイヤモンドに
原産国を表記することを決めたと去年、ニュースがありましたし、
GIAもダイヤモンドの鑑定書に原産国表記の鑑定書を作る方針を打ち出しております。
これ自体は、人工ダイヤとの差別化以上に、
持続可能は発展(開発)といった視点で企業がきっちりと取り組んでおりますという
投資家向けのアピールの側面もあるのでしょうが、
ダイヤモンドの原産国を表記するという困難に挑む企業努力は評価に値します。
現代では、ファストファッションで「使い捨て」の文化が若者を中心に
定着していて、高価で本物を買うというよりも、安価で似たようなデザインのものを買う
という考えが多いように思いますが、
人生の大事な局面には、「使い捨て」ではなく、
半永久的に継続した輝きを放ち、人間の一生を通じて使える「本物」が
まだ、求められているのだという記事だと思いました。
2020年01月05日 18:45