森 立志堂

宝石・時計・眼鏡・金売買       

服の裏に宝石がついているかも!

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いつも森立志堂をご利用ありがとうございます。

爽やかな晴天が続き、気温もあたたかで

今が一番過ごしやすいのかな?と思っております。

皆様いかがお過ごしでしょうか?



翻訳の天才と言えばシドニー・シェルダンの翻訳者など、

沢山の天才がいますが、

学校の授業等で習う「クマラジーヴァ」は

まぎれもなく人類史に残る翻訳の天才と言えるでしょう。

約300点の仏典をサンスクリット語から例えを用いて

漢訳したというエピソードの中で

宝石が出てくるエピソードがあり、

衣裏繋珠のたとえに注目してみました。

だいたいの要点を捕まえていると思いますが、

素人ですから間違っていたらすみません。





衣裏繋珠のたとえ

ひとりの貧乏な男がいました。男は一年中放浪生活をし、

乞食のような生活を送っていました。

ある日、道でばったり昔の友人に出会う。

友人は懐かしがり、男を家に招待してくれました。

その夜は、男は大変なもてなしを受け、

久しぶりのごちそうとお酒に酔い

そのまま寝込んでしまいました。

ところが、その時友人は、休養ができて、

すぐに旅立たねばならなかったので

男に「もういくよ」と告げようと思ったのだが、

男があまりにも気持ちよさそうに

寝ていたのでそのままでかけました。


出かける際に友人は、男が生活に困窮していることを気の毒に思い

男の着物の裏に大変高価な宝石を縫い付けていきました。

やがて朝になると、男は、友人が旅に出たことを

知ってそこを立ち去る。


それから何年か経って、また偶然その友人に会うのですが、

その時友人は、男が前とみすぼらしい恰好をしているので驚き、

「私が着物の裏に縫いつけておいた宝石はどうしたんだ?」といって

男の着物をめくって宝石を見せる。

「・・・?!・・・?!」

男は、今の今までこんなに高価な宝石が

服の裏についていたなんてと、

知らずに困惑するばかりでした。






男はなぜ宝石に気付かなかったのか?

それは、「そんなことがあるはずがない」と言った

世間の常識や思い込みによって

自分の服に宝石がついているなんてありえない!

と考えていたからでしょう。

自分には、高級な宝石など縁のないものだ

という思い込みがあったからです。

人間は、自分の常識だけで測って「無理だ」「出来るはずがない」と

思い込みますが、本当にできないのか?今のままではできないが

一日一日積み重ねていけば出来るのではないだろうか?と

可能性の芽を摘んでしまわないようにしたいですね。



とあるキューバ人の話では、

今のままでは、絶対にできないという気持ちを

最初に持ち、しかし最後は、何とかなるはずだと考えることで

リラックスして最善の努力を積み重ねていく

ということも聞いたことああります。



どんなことでも、やりたいことが見つかったら、

世間の常識や自分の中での思い込みからいったん気持ちをはなして

こころの声に素直に従ってすぐにやってみるということが肝心なのだと

思う次第です。




「そんなこと絶対に無理!できない!」という思い込みから

なかなか離れられない人間の一人が自分ですが、

信じられないようなことを起こす力は、

きっと誰もが自分自身にそなわっているのです。

こころを素直にして、毎日チャレンジすることが、目標ですね。

宝石が遥か昔から、高価なもの、価値のあるものとして

認知されていたのだと確認できるエピソードでした。

もしかしたら、あなたの服の裏にも宝石がついているかも!


 
2020年05月29日 18:19