イコール・ペイ・デイ。
蒸し暑い風から雨が降り、少しさわやかになって
今日という日が去っていきます。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
最近は、ずいぶんと働き方が変わってきまして、
メガネの研修セミナーもパソコンでの
参加をすることが多くなってきました。
「イコール・ペイ・デイ」という面白い響きの言葉があったので
今回は、男女の働き方について語ってみようと思います。
男女雇用機会均等法により、
日本だけでなく世界的にも、男性と女性の労働賃金は、
等しくなるように法整備もあり、努力されていますが、
男女間の賃金格差は、埋まっていないデータがあります。
「イコール・ペイ・デイ」をご存知でしょうか?
「イコール・ペイ・デイ」=「同じ賃金を手にする日」
女性労働者の平均賃金が男性労働者より
低く、賃金格差が起こっているのは、
日本のみにあらず、世界共通です。
女性が男性と同じ金額を手にするには、
何日か余計に働く必要があります。
このデータでは、何か月も余計に働かなければなりません。
「男性の1年より余計働いて、
女性が男性1年分の賃金と同額を手にする日、
それが「イコール・ペイ・デイ」です。
日本の場合、
男性が、「1月1日~12月31日」まで働いた一年間の収入に対して
女性が、同じだけの収入を得るには、
2020年の場合「1月1日~12月31日を過ぎて翌年の2021年5月6日」まで働くことによって
ようやく同じだけの収入を得ることができます。
世界各地での「イコール・ペイ・デイ」の差はありますが、
どの国でも男女間の賃金格差はあり、男性の方が賃金をもらっているという
結果が報告されています。
これは、平均値で出していると思うので、各家庭の事情により違いはありますが、
平均的に5か月分の男女での収入格差が生まれているのです。
なぜ、女性の賃金が低いのか考えれば、M字型曲線に見る
女性の働き方があげられます。
女性は、出産育児の時に仕事を一時的に離れ、また再就職を
しますが、いったん離れた仕事から正社員に復帰することは、
難しく、時間や勤務先の都合のきくパートタイム労働で働く選択が
多いからのように思われます。
「男女間の賃金格差の解消」については、
「男性は仕事」というところから、家庭も育児も女性とペアになって分け合う。
という解決方法があげられます。
「24時間はたらけますか?」というキャッチコピーは、もう古いですが、
残業が多く、家に帰れず、せっかく子どもがいるのに
触れ合えない男性は、多くいると思います。
与謝野晶子もこのように語っています。
「親業としての必要性であると同時に、
親自身がもっとも楽しめるものでしょう。
せっかく子どもを持ったのに、
交流を楽しむことをしない/できないというのは、
もったいないことです。
ペットとの交流は楽しんでも、
子どもとの交流を楽しまない父親たちがいるのは、
とても不思議です。」
父子の幸福に寄与する「子どもとの交流」を増やすことが、
女性である母親の育児や、家事への負担を減らすことができ、
男女間の賃金格差の解消や、女性の社会参画の手助けが
出来る一つの要因となるでしょう。また、男性の育児参加を
促すことで、育児による負担を軽減し、
下がり続ける出生率に歯止めをかけることとしても
重要です。イクメンという言葉が
流行ったように男性の家庭への参画が
最近は、増えてきていると思われます。
なにが、豊かさなのか問われる時代に、
家族と過ごす時間をもっと充実させてみることも、
ゆたかな気持ちになれる要因でしょう。
そんなことを思った一日でした。
2020年07月12日 17:06