絵本は一冊一冊書き手から読み手へのメッセージがあるんですね。
読書の秋でしょうか?子どもたちが本を良く持ち帰るので
読み聞かせをしていた中で印象に残った
絵本の感想を書いていきます。
たまにこんなゆるゆるとしたブログも
書いておこうかと思いました!!
「どろぼうがっこうぜんいんだつごく」:加古里子
すごいタイトルだなと思ってページを開きました。
刑務所につかまっている囚人たちが脱獄を企てる
絵本です。最終的には、ハッピーな感じなので読んでいて
とても面白かったのですが、三人のこどもに読み聞かせをして
いる最中に次女が、
「わたしは、もういいわ!」とママのところに行ってしまい、
9歳の娘と3歳の息子、二人に最後まで読み聞かせました。
次女は、読み聞かせる前に自分で黙読していたので
内容が分かっていたのでしょう。しかし、
読み聞かせの途中でもういいわと言われる切ない
思い出が残った作品となりました。
「ガラスのうさぎ 」:高木敏子
戦争が起きてから主人公の敏子が疎開したり、
兄弟が離れ離れになったり、
母親や父親が戦争の犠牲になって戦争の残酷さを巧みに書いている。
せっかく出会えたお父さんが目の前で銃に倒れてしまうところで、
次女は涙が止まらず、ティッシュを3枚くらいとっては、
拭いていました。
読み聞かせと共に振り返ることができる戦争の悲惨さを
記した名著と言えましょう。
「せんろはつづく」:鈴木まもる
単純なお話のようで困難に当たったときにどうする?と問いかけるような
良く考えれば深いお話し。線路を子ども達が敷いていく道すがら、
川があったり、山があったりしてその問題を解決していき
ひたすら線路を長く作っていくお話し。
黙ったまま7歳の娘と3歳の息子は、聞いていたが、
大人になれば、想い通りにいかないことがあっても
様々なアイディアで乗り越えていこうという意味が垣間見える
自然と乗り越えるアイディアが見につく良い本だと思いました。
「やとのいえ」:八尾慶次
比較的新しい絵本ですが、
産経児童出版文化賞・大賞と帯に書かれていて、何だろうこの本はと、
手に取りページをめくった瞬間、その情報量の多さにびっくりした一冊。
戦前の日本人の暮らしが事細かく書かれており、ページをめくるごとに
10年、20年と日本に住んでいる人の暮らしが変わっていることがわかる。
昔は、子ども達がたくさん遊んでいた田舎の土地も都市開発がはじまり、
昔の屋敷から田んぼまでアパートや道路が整備され、遊ぶ姿がなくなって
行くところも現実感を伴っている。日本では、だいたいこの時期から
車が普及したんだなとか、暮らしの変化を絵本で見ることができる。
子どもにもわかりやすいが、大人の方が楽しめるのではないかと
思う良書、産経児童出版文化賞・大賞を受賞するのも納得の出来栄え。
根気よく素晴らしい仕事をこなした作者には、賛辞を贈りたい。
ちなみにこれは、37歳の大人が一人で読みました。
まだまだ絵本は、読んでいるので上げたらきりがないですが、
内容にちょっとだけ触れてみました。
絵本はたくさんあるけれど
一冊一冊に書き手から
読み手へのメッセージが込められており、
読むたびに発見があります。
多分、まだまだ読むと思うのですが、
需要があればブログでご紹介します!!
駄文ですが、ありがとうございました。
2021年10月22日 15:26