うちのじいちゃん(お義父さん)は耳がものすごく遠くて、
近距離でもいつも大っきな声で話さないと聞こえません。
「じいちゃん、〇〇!」
「・・なに?」
「じいちゃん、〇〇っ!!」
「・・・・なんやて?」
「じいちゃんっ!〇〇ー!!!」
「おーそうかそうか。」
というように、会話がスムーズにいかない時もしばしば。。。
何年か前に息子たちに勧められて補聴器を買ったものの、
つけるのイヤだ、ご飯を噛んでる時の音がイヤだと言って、
今までほとんど使っていませんでした。
ところがある日のこと、
「じいちゃん、だから補聴器つければいいのにー。」
するとじいちゃん、何やらごそごそ。。
「補聴器、補聴器、あった!これ電池なくなったから買ってきてくれんか。」
「・・・(゜-゜)。えー!じいちゃん補聴器つけるの!?すぐにでも買ってくるよー!!」
あんなに嫌がっていた補聴器をつける気になったんです!
何回言っても絶対につけなかった補聴器を!!
そのきっかけは孫でした。
おしゃべりが上手になってきたうちの2歳の娘が、
最近じいちゃんにも話しかけるようになったのですが、
じいちゃんは耳が遠いのでなかなか会話になりません。
じいちゃんが、何か歌ってーというと、
保育園で覚えた歌を一生懸命歌いますが、それも聞こえません。
「じいちゃん、だから補聴器つければいいのにー。」
孫の力はすごいですね。
いくら子供が言っても聞く耳を持たないのに、孫のためなら補聴器をつけるんです!
耳が遠くても補聴器をつけたくないという人はたくさんいます。
普通に聞こえている私たちからすれば、なんで補聴器つけないんだろう、
聞こえるようになるのにー思いますが、
実際は耳が遠くてもあまり不便を感じていないのかなあと思います。
騒音も聞こえず、静かな世界なのかもしれません。
まあ、大きい声で話さなければいけないのはこっちなんですが。。。
いつか自分たちも耳が遠くなった時に、その気持ちがわかるのかなと思います。
補聴器をつけてもらうのは難しいですが、かわいい孫のため、
誰かのため、好きな事など、
何かのきっかけで補聴器をつけてもらえると良いですね。
事務 濱田
2019年07月18日 13:34